今月に入って、アトピー性皮膚炎の治療に新しい薬が出たのでご紹介します。
これまでのアトピー性皮膚炎の治療といえば・・・
軽度なら抗ヒスタミン剤、外用薬、シャンプー療法、サプリメントなど
重度ならステロイド、シクロスポリン、インターフェロン療法、減感作療法と上記の治療法の組み合わせなどでした。
特に、重度なアトピーの患者様に喜ばれていたのがシクロスポリン。ステロイドのような副作用がほとんどなく、ステロイドと同等の効果が得られるため、わりと多くの患者様にお使いいただいていました。ただ、この薬は値段が高く、飲ませにくく、効果の発現まで3週間ほどかかるのが難点。
ところが今回国内発売になったこの薬は服用して4時間でステロイドと同等の効果、錠剤でごはんと一緒に飲んでもオッケー、値段もシクロスポリンほど高くないというから、かなり臨床の先生たちから期待されてるんです。さて、アトピー性皮膚炎の救世主的な治療薬となるのか?
当院でもシクロスポリンの効果が不十分だった方、シクロスポリンの投薬が費用的に難しかった方などを中心に続々とお試しいただいているので、また経過をお知らせします。