当院では、通院や当トリミングサロンへの交通手段として病院の車での送迎も行っています。
タクシーには乗せづらい、車はあるけど犬を乗せての運転は不安…そんなご要望にお応えしております。
これは特別な事例でもあるのですが、以前こんなこともありました。
とある日曜日(当院は日曜日診察しています)、初めての方からお電話を頂きました。
「お隣さんの猫が玄関先でぐったりしているんですが、お隣は明日までお留守なんです!
私は介護があって家を空けられないので来てもらえますかー?」
初めは往診希望でしたが、とても往診で対処できそうな症状でもなさそうでしたし、獣医師も診察中で出られません。
車でお迎えに行き当院にて治療の予定ですぐに出発しました。
到着すると、確かに一見して高齢とわかるくらいの猫さんが、毛布を敷いた箱に横たわっています。電話の方に入れてもらったようです。
辺りにはその猫さんの白い毛が塊でちらばっており、血も付いていました。どうやらほかの猫とけんかをしてやられてしまったようでした。お腹の辺りと前足に噛み傷があり呼吸もやっとの緊急事態です。
ざっと状態を確認して、猫さんをそっと車に乗せながらお話を伺っていると、なんとかかりつけの病院があることをご存知とのこと!そのエリアの遠くない動物病院でした。
そこで当院院長に電話で相談して、かかりつけの先生に診ていただけるならその方がベターではないか、ということになりました。すぐにかかりつけの病院に連絡すると、休日診療中で診ていただけるとのこと!良かったー!
本当の飼い主さんにも連絡がとれ、了解をいただきそちらの病院へ!
すぐに傷の手当と、同時に血液検査、点滴の開始…。
しかし、高齢でもともと慢性腎不全を患っていたことに加え今回のケガで、かなり状態は良くないとのことでした…。
そのまま入院治療になりましたが、飼い主様からはかかりつけ医ならではの安心感もあるし、なにより家から近いので面会が助かります、と言っていただきました。(当院へは翌日ご来院いただき所定の出張料金をお支払いいただきました。)
と、このような、特殊な事例はそれほどあることではないとは思いますが、
例えば、介護や育児で手が離せない方や、職場に迎えに来てほしい…など可能なかぎりご要望にお応えしたいと思っております。
状態が不安定な動物の輸送も、動物看護師が確認しながら行います。
ぜひお気軽にご利用ください。