しつけ

家庭犬トイレのしつけ~トイレの問題あれこれ~

タグファーツ 長尾先生のコラム

テーマ「トイレトレーニング」

これから愛犬を家庭に迎える方、希望や不安もたくさん感じていることでしょう。飼い主として愛犬を家族の一員にしてあげるべく、しっかりしつけを頑張っていかなくてはなりません。

さて何のしつけから始めましょうか?「トイレ」という声がたくさん聞こえてきそうですね。では今回は「トイレのしつけ」についてお話していきましょう。

 

 

「トイレのしつけ」と一言で言ってもその問題点は様々あることでしょう。まずどんな問題があるのか知っておきましょう。

例えば、

  • して欲しい場所(トイレトレーや一定の場所など)に全くしてくれない。
  • 自分の排泄物を踏んづけて汚してしまう。
  • トイレシートや排泄物を遊んでバラバラにしたり、食べてしまったり(食フン)する。
  • マーキング(自分のにおいを残すがため、方々にひっかけて回る)。
  • おうちの中で全くトイレをしない。(我慢しすぎる)

などなど、多くあげられます。

またその子によって他にも様々な問題点があることでしょう。ご家族であれこれと話し合ってみるのもいいかもしれませんね。ただこれらは、飼い主の「何でうまくできないの!」というイライラをも引き起こしてしまっているのではないでしょうか。それは愛犬にとってもその家族にとっても決して良いことではないのです。そんなイライラを解消すべく、問題改善に向けてトレーニングしていきましょう。

 

ただしその前に!間違わないでいただきたいことがあります。この問題点のほとんどは犬にとっておかしな行動をしているわけではないということです。犬たちは本能であったり、アピールのためであったり、何らおかしいと思ってやっていないのです。それを飼い主として理解してあげてほしいと思います。トイレトレーニングにおいて失敗は付き物。まずそういうふうに考えていくことが「初めのトレーニング」ということになるでしょう。

 

トイレトレーニング成功のカギは叱ってはいけない!?

愛犬がトイレを失敗。飼い主としては「こら!また失敗して!」「あー!ダメでしょ!」と反応してしまうことが多いのではないでしょうか。この行為、実は間違いなのです。トイレのトレーニングは基本的に叱らず教えていきましょう。というのも、叱ってしまうことで起こるデメリットがあるからなのです。犬は飼い主に声をかけてもらえるとうれしいと感じるものです。それは「ダメでしょ」の言葉も同じなのです。つまり愛犬が「そうか、トイレを失敗すれば声をかけてくれるんだ。」という勘違いをして、失敗をくり返してしまう可能性があるということです。

また、愛犬が叱られたのだと認識している場合であっても「飼い主さんの前でトイレをしたら叱られるのか。」という勘違いから、トイレを我慢しすぎるようになったり、隠れたところでしてしまうようになる可能性もあるのです。さらに「食フン」つながってしまうケースだってあります。このことから、やみくもに叱ってはいけないということが分かりますね。失敗にはリアクションをしないことが大切です。失敗しても声をかけたりせず、すぐ片付けてしまいましょう。愛犬は失敗しても相手にされない、と思うことでしょう。

 

ではどうすれば上手にトイレを教えられるのでしょうか?

それは成功を「褒(ほ)める」ことです。トイレトレーニングおいては「褒め」を上手に使うことが成功へのカギです。大いに喜ばせてあげることが大切です。ご褒美(ほうび)を使うのも良いでしょう。愛犬に何処でトイレをすれば褒めてもらえるかを教えてあげましょう。「ここでトイレをすると絶対に得だ。」と思わせるのです。そうすることで失敗すると相手にされないが、成功すると大いに褒めて相手にしてくれるという学習をするわけです。

 

さらに成功率を高めていきましょう!

成功率を高めるポイントは「タイミング」です。トイレをするタイミングをしっかり把握しましょう。その子によってトイレのタイミングは異なりますが、大半の子は「寝起き」や「食後」、「運動後」などのタイミングでトイレをすることが多いでしょう。まずはそのタイミングでトイレトレーニングしてみましょう。その時間を惜しむことなくトイレトレーニングの時間にあててあげてほしいと思います。そしてそれにプラスして、トイレをする前の仕草を読み取りましょう。

犬は言葉がしゃべれません。しかし、仕草や態度によってサインをくれているのです。それを見逃さないようにしましょう。そうすればより良いタイミングでトイレに導いてあげることができるでしょう。トイレのトレーニングは良い習慣をつけていくということです。そのためには根気強く、くり返し教えていかなくてはなりません。トイレをマスターしてくれるまでの時間はその子によって異なりますが、覚えにくいタイプの子は半年~1年以上かかる場合もあるのです。

 

飼い主にはあきらめずに続けていく心の強さが求められます。そのことを理解し、毎日のトレーニングに励んでいただきたいと思います。そして、あきらめなければ必ず愛犬は応えてくれるでしょう。それが犬という生き物なのです。

トレーニングは継続と工夫です。その子によってより良いトイレへの導き方があることでしょう。ぜひ家族で話し合ってみてください。家族だけでの解決が難しいという場合もあるかもしれません。そんなときはプロの手を借りることも大切です。

 

飼い主の皆さまと愛犬の幸せのため、サポートしていくことが我々プロのトレーナーの役割だと思っています。みなさまがご自分の愛犬を良きパートナーとして、育てていってくれることを期待しています。

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